2006年01月22日
Sakana/さかな
▼ライブレビュー
・2005/11/22 FISHMANS presents "THE LONG SEASON REVUE"@SHIBUYA-AX
フィッシュマンズのライブに、ゲストボーカルで参加したPOCOPEN。
これまでフィッシュマンズと特に関係があったわけではないらしいが……やはり「さかな」つながり?
一曲目の「むらさきの空から」に合わせたらしく、セーターに帽子、手袋をはめて、重厚な冬の装いで登場したPOCOPEN。
しかし暖冬の季節、ライトも照りつけるステージ上では暑すぎたらしく、2曲目以降は「脱ぎますね〜」と言って、Tシャツ一枚のフランクな姿に。
けれども彼女の歌はすさまじく骨太で、垂涎の渋さにあふれたものだった。
一曲目の歌いだしを聴いた瞬間に鳥肌がたつ。
彼女の個性的な歌声はもちろん、さかなで聴いている。
けれど、フィッシュマンズとして聴いて、いっそう彼女のヴォーカリゼーションのすばらしさを再認識できた気がした。
浮遊感や酩酊に満ちた、フィッシュマンズの楽曲と佐藤伸治の声。
(ただし佐藤伸治はその中に、すごい緊張と並外れたリズム感を持っていた人だと思うけど)
今回のゲストボーカルたちも、それにならったものが多かったと思う。
しかしPOCOPENから感じたのは、美しい緊迫感。
そして圧倒的な高潔さ。
楽曲のアレンジもジャズ風で、彼女の歌声をいっそう引き立てていた。
まるでNYあたりのクラブで異彩の貫禄を放つ、ゴスペル歌手のような存在感。
おそらくさかなとしては、ふだんは小さなハコで演ることが多いと思う。
が、今回のような大きな会場でも、POCOPENはまったく見劣らぬパフォーマンスで、聴衆を歓喜の渦に巻きこんでいた。
"喜びはいつも とっておこうね/幸せは何気に 手に入れようね/くたばる前にそっと 消えようね/あきあきする前に 帰ろうね"
「Just Thing」の名歌詞が、彼女の濃厚なヴォーカルに乗って、佐藤伸治とはまた違う深さで、心に突き刺さった。
この日のベストアクトに、UAを挙げる人は多い。
実際、UAのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。
しかしUAがわかりやすく華やかなダイアモンドなら、POCOPENはいぶし銀のような輝きで、今回のライブを形成していた大黒柱であったと思う。
(最後に全員での「チャンス」の合唱のとき、マイクをほとんどUAに渡して、自分は下がり気味だったPOCOPEN。そういうところにも、彼女の人柄を感じた)
なんだかまた、激しくさかなのライブにも行きたくなってしまった……。
投稿者 sakyo : 2006年01月22日 17:30
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