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2005年05月13日

Kazumi Nikaidou/二階堂 和美

▼メモ
広島県出身。実家はお寺。
影響を受けたボーカリストはRicky Lee Jones、、Bjork、笠置シヅ子。
90年代中頃から音楽活動を開始。
ひなげし等、バンド歴もあり。
1998年、内田雄一郎(ex.筋肉少女帯)プロデュース、ウチダレコード第一弾アーティストとして、初の作品「にかたま」をリリース(二階堂カズミ名義)。
ギターの弾き語り中心で、その他の楽器はほとんど弾けないらしい。
かわりに浮かんだ音楽を、まずすべて声で再現するという手法を用いる。
また、多岐にわたる方面のアーティストから、ラブコールが引きも切らず、イルリメ、ロロロ、千野秀一、レイクサイド、ツジコノリコ、サンガツ、cinq、都市レコード、渋谷毅など、ジャンルなど縦横無尽に飛び越えた、数多くのコラボレーションを行う。
そうして叩きあげられたヴォーカリゼーションは、イノセントに満ちあふれ、かつ、すさまじい緊張感をもって、聴衆を圧倒する。
2003年、オリンピア重要レーベルKの主宰者にして、USインディー界の重鎮、Calvin Johnsonの来日公演に出演。
彼の絶賛を受けたことがきっかけとなり、KレーベルのPhil Elvrum(Microphones)らとともに、アメリカ西海岸ツアーを行う。
その模様が収められた、「Nikaidoh Kazumi US Tour 2003」は、彼女を知る上で必見のドキュメンタリー。
2005年2月現在までに、3枚のスタジオアルバム、1枚のライブアルバム、「二階堂和美+モユニジュモ」名義でのライブアルバムをリリースしている。
素朴なコードにのせられる、意味を成す前の発声。
それは言葉という枠を破り、感覚そのものを表すことに成功した、表現者の賜物と言えるかもしれない。
そんな天国を発現する能力を持ちつつ、ふわふわと優しく、どこまでも天然なキャラクターも魅力的な、天才SSW。


▼ディスコグラフィ
たねI(2001) 管理人お気に入り度……★★☆☆
Nikaidoh Kazumi US tour 2003(2005) 管理人お気に入り度……★★★☆


▼ライブ レビュー
・2005/11/16 感情検索 @新宿red cloth
ガラガラ音を立てて開閉する、珍しいシャッター式。
ニカ嬢も緊張したという、新宿red clothのステージ。
大きな花飾りを髪に挿して、ワンピース姿で登場した彼女は、さながらキャバレー歌手のような雰囲気。
どことなくJanet Kleinを連想させる。
赤をモチーフにした東洋的な内装の会場とも、ばっちり合っていた。


Low Life2005のときと同じ、赤のエレキギターを使用。
先日聴いたときは、広い会場に四散してしまうアンプ音に、少々なじめないものを感じたが、この日の彼女のギターは、そのときと同じものを使ったとは思えないくらい、やわらかさに満ちていた。
ハコの大きさも、このくらいがちょうどいいのだろう。
(Low Lifeは音響が悪かったのも大きいけど)


発声はあいかわらず、のびやかかつスリリング。
つやつやと光ったと思えば、地に落とすようなドスが響く。
くるくる表情を変えながら、スピードを速めたりゆるめたり。
あふれてほとばしる感情を、自由存分に表現しながら、けっしてブレることのない芯の強さ。
この日のパフォーマンスは、今年見た彼女のライブの中では、レコ発時に次いですばらしかったように思う。
歌っている最中の彼女の全身から、紅のオーラが噴出しているような気がした。
もし笠置シヅ子のパフォーマンスにリアルタイムで出会うことが出来ていたなら、やはりこのようなすさまじい存在感を放つ人だったのだろうか。
そんなことを思いながら、聴き入っていた。
先日聴いてとても感動した「ラヴァーズ・ロック」や、大好きな「レールのその向こう」なども演ってくれて、うれしかった。
「音楽をやっている、といっても紅白に出場するくらいじゃないと、なかなか認めてもらえないんで……だからコネのある人、どうぞよろしくお願いします」
と、冗談のように笑っていた彼女。
先日も紅白出演願望を披露していたなあ……と思いつつ、彼女をまだ知らない多くの人が見ているステージで、彼らの度肝を抜いてほしいなー、とも確かに思う。
といっても彼女の天賦の歌声は、マス・メディアに乗せなくとも、すでに出会う人ごとをノックアウトしつづけているのだけれど。
共演した向井秀徳氏が「可愛い」と言っていたのも納得の、キュートさにも満ちていた、この日の彼女であった。
ああ、でも今回ばかりは、その可愛さにちょっとジェラシー……なんてね。


・2005/10/15 RAW LIFE2005 @千葉アクアマリンスタジオ
セッティングのため、ステージに登場したニカさんは、黒地に白水玉のジャケットと紫のタイトスカート(のようにはじめ見えた)という、なんだか昭和初期のようないでたちをしていた。
今日はそういう雰囲気で、歌謡曲のカヴァーとか演るのかな……と思ったら、本番では背中の大きくあいた紫のノースリーブのワンピース姿になり、気合が伝わってくる。


今回のライブはアンプを通して行われた。
彼女のエレキでのライブを見るのははじめてだったけれども、素朴な楽曲が多い分、アコギのときよりも染み入ってくる感じが若干、少ないように思われた。
今年のRAW LIFE自体、音響的にあまり良くない環境下で、ニカさん最大の魅力であるヴォーカルが聴き取りにくいという難もあった。
彼女自身、PAにマイクの音量をあげるよう、指示を出す場面も見られた。
(同様の要求をしているバンドも何組かいた)


当然、彼女目当ての客だけが来ているわけではなく、後方のざわめきは止むところを知らず。
次のバンド目当てで集まっている客もおり、喧騒の中で彼女がその能力を最大限に発揮できたとは言いがたかった。
イベントなのだから、仕方はないが。
自分の背後にいた客など、しこたま酒を飲んでキマっており、何度もぶつかられたうえ、しゃべりまくっていたので殺意を覚えたことこのうえなかった。
「ヤバイー!」
「沁みるぅー、沁みなくない?」
と何度もそればかり叫んでいた。
ニカさんを絶賛しているのはわかったけれども。
「お前はそれしかボキャブラリがないのか!!」
と殴り倒したくなるほどだった。
ライブ中に始終しゃべられる横で、なおパフォーマンスに没頭できるほどの、集中力も度量の広さもない自分なので……。


という、個人的なグチはさておき。
それでも彼女の特殊な発声が最大限にわかりやすい「今日を問う」「ショッピング・ブルー」あたりでは、その場の人をいっきにひきつけ、盛り上がった。
そしてこの日最大の収穫は、新曲「ラバーズ・ロック」を聴けたこと。
「紅白に出れるんじゃないかっていうくらい、いい曲」
と、冗談のように笑って紹介していたニカさん。
が、ずっとあたためられてきたというその曲は、彼女のキャリアの中でも大きなターニング・ポイントになるのではなかろうか、と思えるほどの名曲であった。
「脈拍」を超える代表曲になるかも。
イルリメによるシンプルな詞。
当日一聴しただけのものであえて表すなら、愛とエゴについての歌。
人間の本質的なテーマを、素朴かつ文学的な美しさで書いたイルリメ。
やはり彼は新進の表現者だと思う。


現時点ではっきりしたスケジュールは発表されていないが、かなり制作も進行している模様の、ニカさんの新たなソロアルバム。
おそらく全編、イルリメが作詞とのこと。
今熱い注目を集めているこの二人のコラボレーションは、ぜったいに聴きのがせない。
そう思わせてくれた、今回のライブであった。


2005/5/21 @渋谷O-NEST(Mirahのページに掲載)


▼ネットフィーチャー
net-flyer.tv
2005/6/26、@渋谷クラブクアトロ。「レールのその向こう」のライブ映像。
net-flyer.tv
2005/03/28、渋谷クラブクアトロで行われた、にかスープ&さやソース名義のライブ映像。
if-fukuoka.com
2004/04/18、福岡ビブレホールでの「脈拍」のライブ映像。


▼ネクスト・アーティスト
Mirah
Bjork


▼過去ニュース
▽2005
・にかさや、レコ発ライブ12/15
ついにアルバム「イピヤー」をリリースした、にかスープ&さやソースが、'06/3/4にレコ発ライブを、なんと浅草は夜の花やしきにて行うそうです。
すごいな、ontonson。
チケ代上げたりとかも全然してないし。
野外で雨天決行なのかしら。
さらにさらに12/24、HMV渋谷 でインストアライブも行う予定。
CDの仕様といい、スタッフはかなりにかさやに惚れこんでいらっしゃるのだなあというのを感じます。


・にかスープ&さやソース「イピヤー」リリース。11/4
テニスコーツのさやさんとのデュオ、にかスープ&さやソース名義のアルバム「イピヤー」が、12/14にリリース決定したそうです。
遠距離レコーディングを重ねて完成した全19曲。
発売元のontonsonレーベルのサイトに、詳細が掲載されています。
ふたりの日常からあふれている歌を、ドキュメンタリーテイストでそのままキャッチしたような作品になっているみたいです。
すごい楽しみですね〜。
ちなみにbounce.comによると、二人は来春、Maher Shalal Hash Bazのオーストラリア、イギリスのツアーにそれぞれ参加する予定もあるそうです。


・ライブ「感情検索」9/21
11/16、新宿 red clothにて「感情検索」と銘打たれたライブが決定しました。
しかも、対バンは無戒秀徳アコースティック&エレクトリック。
……向井ですよ、ムカイッ!
うわー、きゃ〜、どうしよ〜!!
すごい行きたいんですけど、チケットとれるかな〜。


redcloth.co.jp

SSTVに生出演&ライブ5/20
5/23、スペースシャワーTV「Studio GROWN」に、二階堂和美が生出演するそうです。
枠は15分くらいですが、スタジオライブも披露されるとのこと。
イルリメと一緒にやってほしいな〜。
「流星」とか「太陽は正午のエール」とか、すごい聴きたいですよね。
さっそく録画予約せねばっ……と思ったら、すでに同居人がしてました。
でも人の録ったものを勝手に消すとき有だから、注意せねば……。
リピート放送もありますよ。
安藤裕子ちゃんも司会で出ますよ。


nikaidokazumi.net


・NHK FM「LIVE BEAT」にてライブオンエア。 4/16
5/4、公開収録が行われたピアニスト渋谷毅とのジョイントライブが放送されるそうです。
行けなかったので、これはぜひ録っておこう。


livebeat


・Kレーベルの歌姫たちとの競演ライブ決定。3/28
現在次のアルバムのレコーディングを行いつつ、精力的にライブも行っているニカさんが、なんとTara Jane ONeil、そしてMirahとともにライブを行うことが決定しました!
女性インディーアーティスト好きにとっては、なんともレアな!!二度と見られない組み合わせ。
ちなみにTaraとMirahは単独のライブも行う模様。
5月は忙しくなるぞ。


nikaidokazumi.net
mapup.net

投稿者 sakyo : 2005年05月13日 00:17

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