2005年02月18日
Nina Nastasia/ニーナ ナスターシャ
Nina Nastasia/ニーナ ナスターシャの作品をチェックしてみる。
▼ディスコグラフィ

Run to Ruin(2003) 管理人お気に入り度……★★★☆
世界の片隅で、静かにこぼされていく歌。
音色的には、トラッド、ゴシック・フォークを基調に、東洋的なフレーズをからめた曲群。
2005年現在までにリリースされている彼女の作品のなかでは、いちばんディープかもしれない。
ダークな牧歌。
はっきり言って、暗い。
誰にでもおすすめできる作品ではない。
全体をおおう暗鬱感に、暗くて抽象的な音楽、という印象だけで終わってしまう人も多いと思う。
ただその暗さは、女性SSWというイメージに持たれがちな、情念の液体をドシャバシャ浴びせられる、というものではない。
弦楽器にあわせてひきのばされていきながらも、哀しみは粘土のように芯をたもったまま、練りこまれているような。
Ninaの声自体が、高く澄んでいるせいもあるだろう。
叫ぶでもなく、ねっとり這わせるわけでもなく。
むしろ淡々と歌い上げているので、徹底的にヘビィというわけではない。
むしろくぐもった音空間のなかに一筋、どこか清涼感を感じる部分もある。
静謐な歌声だからこそ、例えば「The Body」のような、うねり、からみあう弦はよけいに、彼女の内面の猛るマグマを表現しているようだ。
それは、なまじ叫びをあげられるより、恐怖感をともなう。
「Regrets」のような渋いメロディラインなどは、いかにもNY在住のソングライターを感じさせる。
個人的にはJeff Buckleyを彷彿したり。
「On Teasing」は詞のとおり、岩にくだける波濤と、怒涛の感情をまぜこぜに放出しながら、孤高の高みと堕ちを同時に想起させられる、個人的お気に入り曲。
「息をとめて/恥の感覚とともに/眠りに落ちる」
「あなたのための血/恋人の痣……あなたの髪の毛をひと束にぎっている/かみしめて砕けた唇のうえの涙」
「ケーキのくずを飛ばすように/放たれる言葉の欠片/散っていく欠片を/私はながめ数えだす」
Emily Dickinsonに例えられるほど、文学的で繊細な詞世界にも感激させられる。
ただただ小さく、うっそうとしながら、美しいつぶやき。
▽その他のレビュー・試聴可能サイト
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cdjournal.com
hmv.co.jp
towerrecords.co.jp
IZO-DREAMS NOTEさん……リッチ・ブラックのモノ・トーンに彩られた静脈の血潮のような音

Blackened Air(2002)
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passent les jours et passent les semainesさん ……黒めいた空気感の中に彼女の甘い声が混ざり合った、幽玄さをたたえた作品
▼ネットフィーチャー
bbc.co.uk
ライブパフォーマンスが試聴できます!あと、写真も数点。
投稿者 sakyo : 2005年02月18日 21:21
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