クライアント(自分たちが元々いた会社)に投げた質問・確認の答えが一切返って来ない。
新規の案件を始めるゴーサインも出ない。
先回りして進められる部分ももちろんあるけれど、それもだいぶ限界に来てる。
背景には、ここ最近の景気の悪化が関係しているよう……。
委託先のこちらの業務を進めると、外注費用がかかってしまう。
それがクライアントに歯止めをかけているらしかった。
元々反応が遅い&動いてくれない、元自分たちのいた会社だけど、コスト削減の方針が加味されて、ますます動きが止まり出してるみたい。
(我々を外に出す段階で、費用の発生について考えなかったのだろうか……)
個人的には仕事がなくても、適当に自分で考えて動くだけだけど。
チーム皆が、同じタイプなわけではない。
スイレンさん、銀ちゃんたちは、「与えてもらう仕事」がない状態がつらく、かなり不満がっているようだ。
それも可哀想で、彼女たちの気持ちを少しでも緩和すべく、自分なりに作業を作ってあげたり、アイデアを出したりしている……。
午前中に先生(しぇんしぇい)との面談。
「この暇な状態を耐えれるか?」
と訊かれる。
耐えられる云々ではなく、この状況の中でやり繰りしていくよりしょうがないないと思うんだけど……。
上司がそんな弱気でいいのだろうか。
それより利益を出せてないこのチームが、果たしてこのままこの会社に置いてもらえるのか、その方が心配なので訊いたけど、とりあえず今は切られる可能性はない、と言われた……。
やることがなくなってるチームの現状をどうするか、それも話し合った。
とりあえず自分なりに考えたアイデアを話してみた。
しかし、先生はあまり乗り気ではなかった。
「やったって報われないんじゃない?」と……。
でも結果はどうあれ、まずは目の前に出来ることを作ってあげることのほうが、今のチームには大事なのでは。
それらをやりつつ、先生や自分らリーダーで、さらにその先を見て計画を立てていくことが必須だろう。
……ということを主張。
とはいえ、後から考えたらずいぶん生意気なことを言って出しゃばってしまったかなあと、ちょっと後悔した……。
一ヶ月前から、瞼のかゆみと乾燥と粉吹きと腫れが引かない。
今日、先生にも指摘された。
病院に行くべきか……。
今日はわりと好きなアルバム「sing a song」からの曲が中心。
新曲も数曲。
「まぼろし ちゃん」という曲が気に入ったのだけど、次のアルバムには入らないという。
うーむ。
アンプを通した歌声は割れていたけれど、この会場ならではの近さ、臨場感のおかげか、ギターの弦が弾かれる音が生々しく響いてきて、それはそれで良かった。
後半、席を後ろに変えたら音はきれいに聴こえるようになったけど、逆に収まってしまったような気もした。
クリアな音響で聴ければライブを楽しめる、わけでもないのが、音楽の不思議なところ。
西荻の居酒屋で飲む。
客は程よく少なめで、ゆっくりできた。
同居人と、今日のライブや先々のことなどを話した。
将来のこと、特に何にも決まってない。
トップはd.v.d
映像を使った表現で、会場を盛り上げていく。
普通に音楽として聴いてもキラーチューン、かつ映像に必然性のある楽曲だったら、もっと良くなるだろうなあ、という印象。
あとは映像とのシンクロ率がもっと上がれば。
相対性理論は、パフォーマンス自体は普通。
無表情で動き少なく歌うやくしまるえつこは、CDより歌うまいなあと思った。
ちょっとカヒミ・カリィぽい雰囲気も……。
nhhmbase
演奏は上手かったし、歌声もなかなか個性的。
今後の伸びに期待。
渋さ知らズセブンは、もはやオヤジの夢の祭典。
会場、大盛り上がりだった。
group_inouは初めて見たけれど、思ってたよりアゲアゲ系。
けっこう客も盛り上がっていたし、やはり認知度は十分。
しかし個人的には、あまりしっくり来なかった。
嵐の桜井君のラップっぽい……。
にせんねんもんだい
音をその場で構築、ループして重ねていく手法がすっかり定着した模様。
入り込める時はいいが、抑揚と展開のない楽曲とライブに、途中で客もダレ気味になっていたかも……。
でもドラムの姫野嬢のパフォーマンスは、相変わらず凄かった。
Shing02
リリックが飛んだり音とずれていたり、最初のうちは調子悪そうだった。
でも徐々に会場の熱を盛り上げて、最後の「400」では渾身のパフォーマンスでオーディエンスを沸かせてくれた。
再入場OKだったので、一度に外に出る。
HMVに行く。
奇抜な山姥スタイルの若者たちが、店の前で座り込んでたむろしていた。
いつもニヤけて、責任も自己を省みることも喧騒で流し、どこかに置き捨ててしまったような街。
子供がまかり通るエリア。
そもそも煩すぎて、やはり好きになれない場所だなあと感じた。
会場に戻ると、さらにヒートアップしたのか、熱気がものすごいことになっていた。
空調効いているのか?と思うくらいに。
ウロチョロしながら、Doshを聴いた。
エレクトロニカな繊細さと強いビートを持ったバンドで、野外フェス向きだなあと思った。
その後のトクマルシューゴ、そしてエンディングまで聴きたかったけど、同居人が帰りたそうにしていたので、従って帰宅した。
これだけの面子と内容だったら、今回のチケット代は安いと思った。
会場に入ると、思った以上に人がおらず、ガラガラだった。
ステージを見ている人も少なく、アーティストがパフォーマンスをやっている後ろで、同時に機材セッティングをしているような状態。
学園祭で、誰も見ていない軽音部のライブを見ているような気になった。
ゆるい……。
レゲエが鳴り響く真っ昼間は、かなり眠い。
会場の雰囲気も、始終だらけた感じだった。
座って見れたので体力的には楽だったけれど。
自他ともに盛り上がるまで、時間がかかった。
個人的に一番の目当てだったRumiは、すごくかっこよくて良かったけれど。
キレ、声量ともに、正直それまでの出演者とは全然別格だった。
ただ音響が悪かったのが、少し残念だった。
PAの周辺は、それなりに聴こえたけれども。
これは会場の関係でしょうがないんだろうが。
Rumiが終わってからが、また長かった。
おもしろそうなアーティストや、こんな音楽シーンもあるんだ、といろいろ知った部分もあったけれども。
正直、チケット金額は割高に感じた……。
とはいえ、昨日はこだま和文やRANKIN TAXIらも出てたらしい。
何だかんだでトリのLikkle Maiまで鑑賞。
彼女のひたすらポジティブで輝かしい音楽は、明らかに自分などとは重ならない、遠い夢の世界の物語を見ているような感じだった。
パフォーマンスはエゾで見たときよりもはるかにパワーアップしていて、声量も増していた。
何より、圧倒的に見せてくる安定感は、やはりプロ。
あまり準備されていない、このような急ごしらえの環境でも最大限の力を発揮してみせる、それがLikkle Mai.
そこは非常に尊敬した。
イベント終了後、しばらく上野をウロウロする。
飲み屋街は夜を迎え、とても賑わっていた。
雨がぽつぽつ降り始めていたので、室内の席はほとんど満員だった。
結局どこの店にも入れなかったので、神田に移動。
ガラガラのバーガーキングで、チーズワッパーを食して、空腹を満たした。
虚しい気分に押されたのか、久々に荻窪の立呑屋に寄る。
こちらはあまり混んでなく、落ち着いて呑むことが出来た。
女性が一人で文庫本をよみながらビールを飲んでいたり、仕事帰りのサラリーマンがやはり黙々とグラスに酒を満たしているような居酒屋。
やはりここはかなり好きな飲み屋だ。
改めて思う。
昼、西荻のキャロットに行ったけど、ランチタイムが終了していたので、駅近くのラーメン屋でタンメン@700円を食す。
細麺に野菜具がたっぷり入っていて、これはこれで美味しかった。
同居人に付き合って、南阿佐ヶ谷へ。
通勤用の自転車が欲しいらしく、専門店に見に行ったが目的のものがなく、結局何も買わずじまいだった。
阿佐ヶ谷商店街を通って、フレッシュネス・バーガーで休憩。
店内はハロウィンの飾り付けが豪奢にされていた。
ハロウィン、恵方巻きともに、ここ数年でいきなり普及した感があるなあ……。
いずれも販売店が売り出して始まったイベントだろうけど、自分は単純なイベント好きなのでこういった盛り上がりは特に嫌いじゃない。
ハロウィンはクリスマスより、飾りがかわいいし。
荻窪に寄って、買い物して帰った。
この会場の前はよく通るが、入ったのは初めて。
中は意外と広くて、きれいなハコだった。
地下のせいか始終、水道管を流れる水の音がしていた。
心なしか来てる客層も、普段とは違う様子だった。
今日の豊田氏は(もちろんたどたどしい部分はあったけれど)ピアノ演奏を披露するなど、なかなかレアな場面を見ることができた。
ギターもより、ブルージーな奏法で冴えていた。
最近の彼の音楽は、毒があって尖っていた時期から、また次の段階へと良い感じに移行しつつあるような気がする。
日記で書かれているような、中年期に入りつつある男性の想いや日常を、感傷も誇張もなく、ただ表現へ昇華するサイクルを着実に身につけていっている印象。
体調が悪かったので、途中からはぼうっとしてしまっていた。
帰りに寄ったつけ麺屋で、さらに悪化。
やばかったけれど、一度山を越えたらだいぶ持ち直したので、単行本半額セールをやっていた荻窪のブックオフに寄って帰った。
何も買わなかったが。
会場前で、グリーン氏と合流。
(しかし彼は駅のホームにいた段階で我々に気づいていたので、後をつけていたらしい)
スタンド中央のかなり前、もったいないくらい臨場感ある席で観戦することができた。
自分はサッカーにあまり詳しくないので、せいぜいオウン・ゴールが起きないか、期待していたくらい。
サッカーに熱い2人は、かなりのめり込んで見ていた。
応援しているチームがそれぞれ違っていたけれど、わりと二人とも仲良くやってくれていたので安心した。
試合はジェフ千葉が勝利。
でも内容はかなりの接戦で、いい試合だった。
観戦後、三人で途中まで一緒に帰った。
お礼を言って別れたけれど、後から考えたらグリーン氏に食事くらいおごった方が良かったかも……。
西荻の戎で、飲んで帰った。
学生時代は休み時間に、1人でひたすら絵を描くか読書していた。
帰り道も本を読みながら歩き、(背中にランドセルをしょっていたので、それを薪に見立てて)母親から「二宮金次郎」呼ばわりされたほどだった。
進路も生粋の文学系を進んだ。
しかし社会人になって以降は、大きく欠如していた「本の世界以外のこと」を身につけるのに忙しくて、読書から遠ざかってしまった。
もちろん読書を嫌いになったわけじゃないけど……。
己で意図的に時間を捻出しない限り、本が読めなくなっていく自分を、痛感してばかりになった。
本読む習慣を取り戻したい、と最近常々思う。
(ちゃんとした文学書を。自己啓発系、ビジネス書などはわりと読んでいる。それらは速読もどきの読み飛ばしでも「使える」から)
しかし……。
平日は通勤時間も、風呂や寝る前の時間さえも、他のことをやっつけるのに明け暮れてる。
休日はさらに平日でもれた部分、平日ではできないことを補完する時間にあてている。
それらをどこかどかさない限り、本を読む時間が本当にない……。
でもどれも今は、日々成長するのに必要なタスクばかり。
悩ましい……読書だって人として必要なタスクだし、豊かで純粋な楽しみだから。
うーん……。
(以上、休日に早起きでもすれば、一発で解決しそうな記述)
久々に「ぷあん」にて昼食。
その後もちょこちょこ散歩したり買い物したりしてから、家に戻った。
ジョン・エヴァレット・ミレイ展へ行く。
ミレイはやはりすごかった!
次元が違う。
自分がが何万枚と描いても、たどり着けない……。
模写をしている外人の女の子がいた。
あんな風に堂々と、人前で描けるくらいじゃないとだめだなぁ……。
ミレイ展の後、ベトナムフェスへ向かう。
……が、道に迷ってさんざん歩き回ったあげく、結局たどり着けずに途中でパンを買って帰っただけになってしまった。
今日のように、感性をつき動かされるような、すばらしい触発を受けた後には、自分のやってる行動すべてが無駄に思えて、焦燥と落ち込みが大きくなる。
朝、西荻のこけし屋朝市に行こうと思っていたけど、寝過ごした。
日中は特に何もせず。
ベランダ越しに、お神輿を担いで町内を回っている人たちをぼんやりと眺めたりしていた。
夜、新宿ピカデリーにて「ダークナイト」を鑑賞。
全席指定の、すわり心地よい椅子で見れた。
映画もとても面白く、「バットマン=わざわざ変な全身タイツを着て正義活動をやっている人」以外の知識が何もない自分でも楽しむことができた。
近所の魚民が、全品半額セールをやっていたので寄る。
それなりの味だった。。
たぶん、また半額セールとかない限りは行かない……。
家に帰って「ライムスター 宇多丸のウィークエンド・シャッフル」のダークナイト・ネタバレポッドキャストを聴きながら、朝の4時近くに寝た。
今週は逆に反動でやけくそになり、鬼速で動いていたら気持ちも連動して回復が進む。
根本的な原因は、解決していないけれど。
一人でいることも、人を憎むことも、そんなに大ごとでも気に病むことでもないなあと思えてきた。
銀ちゃんから飲みに誘われたけど、すぐに断って帰った。
止める気になったのは、こちらの気持ちの萎えと、実際これ以上やっても進まない(誰も進めようとしてない)現状が合致したから。
予想通り、それを伝えても他の人にとってはもう、関心外のことになっていたし……その人以外は。
決断はこちらの一方的なものだったから、わざわざ謝られたりして、却って申し訳ない気持ちになった。
しかし……。
どうしたものか……。
辞めると決めて、もうスッキリした気分になっていたのも事実。
でも誰も見向きもしなくなったあのことを、「大切な場所」と思っていてくれていた人もいるなんて。
それは嬉しく思う。
だから応えてあげたい、という心情にもなってしまう。
そういう人がいる限り、続けていくべきなんだろうか。
それならどういう形でやっていくべきなんだろうか。
自分に負担がない形で、またやってみようか……。
何だか、再び少し前向きな思いも出てきたりしていて、揺れている。
オリンピックのために急整備された地下鉄で、競技場に向かう。
いろいろな人種が入り乱れながら、じわじわと目的地に進行していく。
随所でセキュリティ・チェックが行われていた。
ペットボトル、食べ物などは基本的に没収だった。
が、場所によってはOKなところもあったりして、基準がよくわからない……。
厳しい表情をした係員から、たまに止められた時もあった。
身ぶり手振りで指示してくることが多く、いまいち意図がわからずモヤモヤすることも多し。
没収されたリンゴや桃などの山は、中国の人の日常を表しているようで、けっこう面白かった。
テレビで見ていたあの「鳥の巣」に到着。
おお、これが……と、最初に見たときはやはりアガった。
(後日、建築家の知り合いに聞いたら、最悪の建物だって言ってたけど……)
間近に近づいてみると、巨大な鉄筋が絡まりあって武骨にそびえたっていた。
満員のスタジアムの中に入る。
ものすごい熱気が会場中に充満していた。
やはり中国人は一番テンションが高く、司会者の「加油ー!加油ー!(がんばれ)」とガナる音声が、客席にウェーブを煽る。
(うるさかった……)
皆顔にステッカーを貼ったりして、楽しそうに観戦している。
適当な位置に座って、自分たちも観戦した。
コースを走っている途中の選手たちの模様は、巨大スクリーンに映し出されていた。
選手が帰ってくるまでの空いたトラックでは、子供たちによる演技やダンスなども随時披露されていた。
華やかなそれらに目を奪われている間は良かったが、そのうち競技場に帰って来だした、豆粒代のランナーたちを遠目にボーっと見ているうちに、飽きてきた……。
これ、日本人は出場してないんだろうか、と思うほど、日本人選手が戻って来ないので同居人と訝しがっていたら、最終ランナーだった……。
同じくさすがに飽き始めていた場内も、最後は大きな声援を送っていた。
「再見!」とコールが鳴って以降、しばらく待ったものの表彰式っぽいのが始まりそうにないので、「鳥の巣」を後にすることにした。
同じく帰り始めて、また場外に溢れだす人混み。
照りつける真夏の太陽は、かなり暑い。
乾燥しているので、体がベチャベチャになることはないけど。
でも暑さや乾燥、砂塵、空気汚染などから、ペットボトルは欠かせない。
飲料水を売っている屋台が盛況だった。
地下鉄に乗るたびにチェックがあって、結局いちいち没収されたりするのだが。
オリンピックはあくまでおまけ、本来の目的である北京観光へ出発。
「中国の銀座」こと、ワンフーチン (王府井)へ行く。
たくさんの現地人、観光客であふれていた。
昼食の時間だったが、屋台で食べるのは(ご時勢柄)やはり怖かったので、ひたすら迷って歩き回る。
そかそこでかい、デパートのような建物の食堂で、家鴨肉のパクチー和えと餃子を食べる。
水餃子はなかなか美味かった。
さらに地下鉄で移動。
(中国は地下鉄などで、ガン見してくる現地人が多かった)
胡同(フートン)地区へ行く。
開発が進んで取り壊しが進んでいるが、観光地としても人気が高く、一部保存地区に指定されている古い街。
狭い路地、崩れた門、洗濯物、座り込んでいる老人たちなどは、確かに現地の人たちの生活感を感じさせた。
后海(ホーハイ)と言われる、井の頭公園よりももう少し大き目の湖の周りを歩いた。
オリンピックの影響で、ここにもたくさんの外国人が押し寄せており、多くの客引きたちもいた。
中には湖で競技用と思われるボートを漕いで、何ターンもしている白人がいたり。
あまりの暑さで、上着をまくり上げて腹を出したり、湖で泳いでいる現地人もいた。
観光客目当てと思われる、お洒落なバーやカフェがほとりにたくさんあった。
(後で知ったけれど、この辺りは北京のウォーターフロントと言われているらしい)
歩き疲れていたところに、人なつこい猫たちが寄って来たので立ち止まっていたら、そのまま飼い主のやっている、オープンテラスのカフェで休憩することになった。
(たぶん、猫たちは客寄せだったんだろう……)
オレンジジュースを飲みながら、行き交う人々や湖の水面を眺めた。
猫たちは相当人に慣れていて、側で寝そべったり、体を寄せて来たりする。
店内ではメロウな音楽が流れている。
時間がゆっくりと流れていく。
近くの店では、ダウンテンポなクラブミュージックが大音量で鳴っていて、店員が大型のスピーカーやソファを外に出して、なにやら準備を始めている。
また他の店先では、スポーツ中継にをやっているテレビに、たくさんの人が群がっている。
夜は夜で、また別の賑わいや空気がありそうなところだ。
結果的に中国では、この后海(ホーハイ)のほとりが一番気にいった場所になった。
工体へ移動。
いくつかの競技場が固まっている場所で、外国資本の店も立ち並ぶ繁華街。
北京の六本木といった風情。
ここでも歩き回ったり、カフェで休憩したりして過ごした。
オリンピックの影響も大きいだろうが、北京は急ピッチで発展を進めているんだなあ、ということがよく感じられた。
でも性急がゆえの、どこか違和感のようなものを絶えず感じる街でもあった。
店を利用しているのは多くが外国人だったし、やはり表向きにガワだけを急ごしらえしたような場所というか……。
でも自分が日常を生きている日本も、外側から見たらずいぶんいろいろと変かもな……と、初めてふと振り返る瞬間などもあった。
夕食で「火鍋」と看板に書かれた店に入った。
唯一英語が多少できるボーイの男の子が片言で、一生懸命メニューや食べ方について説明してくれた。
(外国人だと尻込みし応対を彼に丸投げ、でも彼が側に行くと「アンタ遅いわよ、何やってんのよ!」という感じで怒鳴る女性店員がいて面白かった)
それでも最初、彼の説明を聞いても「火鍋」が何を意味するのか、いまいち分からなかった。
メニューに料理がなく、生の肉や野菜ばかりが並んでいるし。
それでもボーイは「焼かないもの」と必死に伝えてくるし。
お湯の入った鍋と長い箸が運ばれて来て、ようやく「しゃぶしゃぶ」だと理解した……。
メニューの仕組みをやっと悟った。
そこからは肉、スープ、たれなどをサクサクと選んで、美味しくいただいた。
あっさりしてて良かった。
外に出て夜の北京を散歩した。
巨大スクリーンに、オリンピックの閉会式の映像が流れていた。
それを見ながら、バタバタと駆け抜けた北京旅行も、もう終わってしまうんだなあ……と実感した。
街も人も、過ぎ行くある種「祭」の期間を名残惜しんでいるかのように思われた。
いつかまた、自分は中国に来ることがあるだろうか?
北京は都市部も田舎も両方存在していて、楽しく過ごせた場所だった。
でもオリンピックという特殊なイベントにおいて、人も街もあくまで一時的な盛り上がりや装いに包まれていたようにも思える。
たった3日だけの滞在だったし、北京の本質を見たとは到底言えないんだろうな……。
都市によっても全然、表情が違いそうだし。
もし行く機会があったなら、中国の別の場所ももうちょっとゆっくり訪問してみたい、かな。
初めての海外旅行としても、とても楽しかったし、今までにない大きな経験だった。
もっと英語も勉強しないと……タフにならないと……とか、自分の問題点も浮き彫りになったし。
それもまた、面白かった。
海外旅行、また行きたい!
11時半出発。
途中、お気に入りのつけ麺屋に寄る。
近所にあったのが最近移転してしまったのだけど、店舗は大きくなり、バイトの人が入って余裕が出来たのか、マスターの様子も何となく穏やかなものに変わったように感じられた。
(以前はけっこう無愛想で有名だった……)
新宿から成田エクスプレス。
車内では、すでにいろいろな言語が飛び交っていて、初めて乗車する自分にとっては物珍しく、面白い。
成田のカウンターで搭乗の手続き、説明等を受け終わってから、ロビーや空港のカフェでインターネットをしながら時間まで休憩した。
この先は、ほぼネットも携帯電話も使えなくなるなあ……などと思いつつ。
(ポータブルな無線LAN搭載端末等は、持っていかなかった)
飛行機に搭乗すると、2時間ほどであっという間に北京に到着した。
入国審査を経て、北京空港の出口まで行くと、現地の女性ガイドさんが迎えに来てくれていて、車でホテルまで送迎してくれた。
最初に自力移動がないのは超楽々ー。
ホテルのチェックインまでしてもらってから、ガイドさんとはお別れ。
もらったカードキーが動かない、というハプニングもあったけど、ドキドキしつつもちゃんと(同居人の)英語で切り抜けて、部屋に落ち着くことができた。
日本だと、ちょうど午前0時過ぎだった。
けっこう疲れていたけれど、せっかくなので夜の市街地へ出かけてみた。
パッと見の街並みは日本と変わらないような……泊まっている場所が、たぶん外国人向けの一等地だからかなあ、とも思うけど。
行き交う人も、特段自分たちと変わらないような顔立ちで、外国にいるという実感はあまり沸かない。
日本でもおなじみの、外資系の店舗もたくさん見受けられた。
でも看板のレタリングなどは確かに中国語のそれで、飛び交っているのも確かに中国語。
(大学で習っていたので、ものすごくちょっとだけなら聴き取れる……)
始終圏外を示す自分の携帯も、ちゃんとここが日本ではないことを表している。
(国内でも圏外が多いキャリアだが……)
あまり気を抜いていたら、何が起こるかわからないぞ、と無理やり危機感を意識し、ここは外国なんだと自分に言い聞かせながら歩いた。
ホテルの周辺を徘徊し、夕食のとれる店を探して歩いたが、決め手が無いうちにどんどんと閉まっていった。
(夜中だから当たり前か……)
結局、ホテルに戻り、中のレストランで済ます。
……正直、味は普通のファミレス以下だった……。
お茶だけが美味しかった……。
なんとなくわびしい気持ちのまま、部屋に戻り、シャワーを浴びて1時(日本だと2時)には寝た。
お土産を物色していたら、人が群がっていて、何か配られていた。
タダでもらえるのかと思い適当に列に連なっていたら、単に入荷したばかりの土産物の販売をしていただけだった。
なーんだ、無料じゃないのか、と思ったけど、すでに現物を渡されてしまったので、いいやと思いそれを買う。
その花畑牧場の生キャラメルというやつが、何だか今は手に入れるのが難しいやつだということは後で知った……。
工芸品を一緒に売っているようなおしゃれなカフェで休憩したりして、搭乗時間まで過ごし、スカイマークで羽田に飛んだ。
東京に着いて、家に帰って荷物を置いてから、駅近くの中華料理屋へ行く。
中国人の人ががやっているところだったけど、味はわりと普通だった……。
北海道で食した美味しいものたちが、早くも恋しくなる。
帰って風呂等済ませている間に、同居人は疲れて早々と寝っちぎっていた。