昼食後、下関に向かう。
現地の友人も合流し、毎年行っている「同窓旅行」についての話し合いをする。
数年前から議題に上っている、友人たちとの「東京旅行」は未だ実現せず。
それならもっと近場ででも、集まれる人だけでも、小さな旅行がしたいという意見が出た。
2月3月あたりで実施しようと、話がまとまった。
自分が学生やってた頃とは、下関はずいぶん変わっていた。
通ったモールも駅も、新しく建て替わっていた。
それはこの地域のためには良かろうと思うが、否応なく思い出がばっさりリセットされたような、それでいて抗えない洗練さを持つようになった街がまばゆいような、複雑な気持ちがあった。
小倉に戻り、鉄鍋ギョーザで夕食。
次いでドトールに行き、遅くまで友人たちと語り合った。
地元での休みは今日まで。
あっという間の正月休みであった。
駅に行く前に図書館に寄り、吉田修一の「パレード」を返却。
(想像していたほどインパクトはなかった。結末が推察通りだったので、逆に驚いた)
ガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」を借りる。
(実家にこもっている間に読もうと思ったのに、こんなに薄い本だったとは)
新幹線では、ほとんど寝て過ごした。
■2007/12/31
帰省2日目。
実家では父が買い物に行ったり、掃除機をかけたりする姿が目についた。
以前なら絶対になかった光景。
(昔ながらの、家で動かない人なので)
両親の関係も、少しずつ変わっていってるのを感じる。
ぶらっと街に出る。
学生時代によく通った市場、商店街、モールなどを回る。
マックに行ったら、店内にらせん状のパーテーションが置かれており、ずいぶん狭くて変な内装になっていた。
なんでわざわざ、こんな客の邪魔になるようなことを……と一瞬思ったが、店内をよく見渡すと、昔なら混んで賑やかだったはずの店内も、客はまばら状態。
あまり客が来なくなっているのも、要因なのかなと思った。
(単に年の瀬なのもあるだろうが)
2Fの窓から見える街の風景を、メモ代わりにスケッチした。
2008年は、こういうちょっとしたメモのようなスケッチをもっとやりたい、という思いがある。
日々の生活でも、旅行でもライブでも、その時々の瞬間を、写真を撮る代わりに絵で残してみたい。
年越しは、実家で年越しそばを食べて、紅白をダラダラ見ながら過ごした。
登場するありとあらゆる若い歌手が衝撃的に音痴続きで、心に残ったのは演歌だけという、異様な心理状態を経験する。
確実に自分も変化し、年を取っていっていると痛感した。
ライブは開場時間を押して始まった。
久下惠生やヤマジカズヒデ、上田ケンジ、Dr.kyOnらが参加しての、バンドスタイル。
マイクスタンドや譜面台を倒したり、本人、若干暴れモードが入ってのパフォーマンス。
普段のソロ演奏時のような、悲壮感やギリギリの緊張感みたいなものとは違う、賑やかな感じがあった。
ちょっと寂れた感のある、西荻の焼肉屋で、同居人と二人の年末締め。
店の隅で、バイトの若い人たちが賄いをもらって休憩していた。
ただ今まで同じ立場を共有している仲間と思っていたのに……先に、本人たちから直接、打ち明けてくれてたらよかったのに、と思ってしまった。
それに以前、グリーン氏は他にやりたいことがあると言い、それによって派生したのが、今の自分の状態のはずなのだが……その話はどうなったんだろう……。
また紀香嬢が1月末で辞めることも告げられ、ショックを受ける。
彼女に任そうと思っていた仕事の調整もあるが、単純に強い寂しさを感じた。
とてもいい感じに仲良く出来ていた人だったのに……やっぱり皆、去っていってしまうんだなあ……。
もしかすると先日、私が彼女に期待するような発言をしてしまったのが重荷になったのではないか……とも思った。
夕方、納会。
皆、形だけの乾杯を済ませると、わりとさっさと帰っていった。
その感じも、またひどく寂しかった。
今、一緒に仕事をしている人たちは幸い、皆わきあいあいと、仲良くやっている。
でも、それはあくまで会社でのことで、最終的な個々のラインは皆、シビアにドライに守るんだな。
大人なのだから当たり前だが……。
誰も本音で語ることはない空間に満ちる虚しさと、そういうことをチャッチャとやりくりできない己に、やりきれない思いがあった。
紀香嬢から、謝られた。
もちろん本人が決めたことだから、何も言うことはできないし、実際そういうことを彼女に言った。
もしかしたら表情に、弱った心の状態を出してしまったかもしれないが。
帰る人たちを見送ってたら何となく帰るタイミングを逃し、最後には自分と青龍さん、スイレンさん、しーちゃんが残ってしまった。
会社を出て、スイレンさん、しーちゃんとも別れ、青龍さんと2人、途中まで連れ立って歩いた。
飲みに行こうと誘われたけど、気分が沈んでいてそういう気にもなれず。
駅で彼とも別れ、そのまま電車にも乗らず、線路沿いにずんずん歩いた。
大泉さんや、紀香嬢のこと、チームのことを考えながら、ちょい泣きしながら次の駅まで歩いた。
家に帰ると、同じく会社の納会から帰ってきた同居人が、上機嫌でTVゲームをやっていた。
今日の会社での出来事は、言えなかった。
説明できる類のものでもないが……。
自分の方が気にしすぎているだけなのか……。
■2007/12/18
新人ギャルズがうるさい----。
休み時間が終わっても、おしゃべりは続く。
自分の席に延々戻る気配がない。
苛立ちが募り、青龍さん、担当リーダーなんだから注意しろよッとも思う。
でも、ああいう手合いは、もう何をどうしても、有効策などない気もする……。
かえって、いちいち気にしてる自分がしょうもないというか、心が狭いのだろうか……と、だんだん鬱になってきた。
トライアルの時に、あの新規の子たちを入れてしまうと、チーム内に問題が生じそうなことは、最初から懸念していた。
だから、自分は正直採るのを渋った。
青龍さんがちゃんと教育する、という言葉を信じて、彼を立てて同意した。
たぶん、そうはいってもあの子達のコントロールは無理だろうな……と内心思い、でももう何も言わないつもりだった。
ただ、某人さんのような人が出てくるとなあ……。
……そう考え込みつつ、一方、やはり自分が単純に新規の子らをよく思えないだけなんじゃないか、とも思ったり……。
ちょうど上司が休暇中のため、今は問題を報告も相談も出来ない。
青龍さん、大泉さんも残って、4人で話し合った。
結局、直属のリーダーである青龍さんが、某人さんに一度声をかけてあげて(それだけでも大分、某人さんには救いになると思われたので)、上司が出社次第、事を報告しよう、ということになった。
でも、青龍さんはあまり問題を重視していない様子だった。
「そんなに重要なことなの?」
「こんなことで話し合うのもくだらない」
しきりにそう言ってて、ちょっと腹が立った。
そのくだらないことでチームが煩わされているから、よけい問題なんじゃないか。
女性だからこそ、小さいことが気になることだってあるのに。
男性だから、そういう部分がわからないのか。
そもそも、あんたがちゃんと監督しないから……etc etc.
いろいろ不満や愚痴で、いっぱいになった。
(後から見ると、やっぱり書くほどのことじゃないが……)
どうなるんだろう……。
ライブはやはり新曲が良かった。
こういうフックを持つ曲は、久々なのではないか。
ギターの激しい爪弾きも。
正直、まったく上手いとは言えない歌−−そこで多くの人がフィルターにかけられるわけだが−−の中で、でもよく耳を傾けると、声をちゃんと使い分けているところもあって、そこはやはりキャリアで鍛えてるなあと思われる部分がある。
帰り、夕食は中華料理店で済ませた。
期待したより普通な味だったが、さくっと食べて帰るには良いか、と思った。
本番のライブでは、今日のtoddleはすごく圧巻、ということはなかった。
でも相変わらず、チャコちゃんがかわいかったので、良し。
チャコちゃんとアイちゃんは誕生日も近いということで、チャコちゃんの息子さんが登場し、ケーキを運んでくる、というアットホームな場面もあった。
ERASE ERRATAは、以前見たときはそんなに迫力を感じなかったのだけど、今回はかなり良かった。
グイグイねじ曲げられて展開される音。
ある意味分かりやすく、それだけに体験できて感慨できる、ど真ん中の西海岸アート・パンク。
心地よい狂奏は、エキセントリックというより、知性の香りにあふれていた。
■2007/12/9
豊田道倫@新宿シアターPOO
新曲がけっこう良かった。
ここ最近の曲は全般的にいい感じではあるが、佳曲揃いの中、今日聴いた曲は久々に飛びぬけてインパクトを感じた。
彼特有の強さと惨めさ、そして熱さを兼ね備えた曲だった。
西荻窪駅で落ち合う。
三人灯は休みだったので、近くの焼き鳥屋に行く。
マサキ君は今は、自分の好きな仕事が出来ているらしく、生き生きしていた。
とても忙しそうではあるけど、以前の休日、深夜に及ぶ仕事に比べたら、自分の思うとおりのことがあ
る程度やれる環境で、だいぶマシになったようだ。
刻み煙草を吹かしながら、独特の飄々とした調子で、マサキ君はしゃべっていた。
以前、行ったことのあるフランス料理店、ブラン・ド・ミュゲへ。
テーブルマナーに疎い方なので、ちょっと緊張した。
でも料理はとても美味しくて、満足。
この店の系列のテイクアウト専門店、ル・ジャルダン・ゴロワにあるチョコレート・ケーキが好きで、何度か買ったことがある。
でも最近はメニューからなくなっているようで、ちょっと寂しい。
店を出ると、今年一番かと思われる冷え込みだった。
そういえば、去年の誕生日の頃も、激寒だったな……ということを思い出した。
行きつけの三人灯が休みだったので、駅近くまで戻り。
バーに入った。
店内はそこそこ広く、静かでそれなりにおしゃれな雰囲気だった。
でも料理を頼むと、調理場からおばさんがぴょこっと顔を出して、マスターのところにちょこっと皿を
置いていく様子が、面白かった。
家に帰ると、酔いと疲れで力尽き、そのまま寝床行き。
予想通り、新規の子たちは周りの人の存在は一切無視。
仲のいい子だけで盛り上がっていた。
まあ、そんなもんかな……と思っていたので、自分も首を突っ込まず、グリーン氏、大泉さんと隅っこで話していた。
上司は張り切って2次会も行こうとしたが、肝心の歓迎会の主役たちは挨拶もそこそこに、即行で帰ってしまった。
付き合いで、自分と青龍さんだけ、残った。
ワインバーのような店で、上司の家庭の話などを聞いた。
彼の家庭はけっこう複雑だったらしい。
すごく愛想がよくて親身になってくれるのに、時折、非情な態度を広げたりするのは、そういうところからの影響もあるのかな……と感じた。
帰り、上司と2人になったとき、君にはもうワンステージ上に上がって欲しい、みたいなことを言われる。
今の自分は、いっぱいいっぱいになってるように見える、とも。
器に見合わない立場に配置されて、日々プレッシャーにもがいてるのだから、まあその通りだと思う。
でも、上司が口ではそう言いつつ、本当に期待しているのはグリーン氏や大泉さんたちの方だということも知っている。
肩書きだけもらっても、信頼がない……。
本当はそのジレンマが、素直に向上する姿勢に歯止めをかけてる……。
そういう卑屈な部分を見せるわけにもいかないから、「やりがいある仕事をもらって、これからもがんばります」的なことを、ひたすら喋りまくった。
2軒目は、やはりお気に入りの立ち飲み屋へ。
仕事やら結婚、毎年一緒に行っている同窓旅行の話等で盛り上がった。
自分も好きなにごり梅酒とかちわりワインで、Uさんも終始ご満悦のようだったので、良かった。
Uさんを駅まで見送り、帰りのホームに立つと、同居人からTEL.
自分が帰って来ないので、夕飯を食べずに待ってたと、ひどく不機嫌になっていた。
友人と会うことは前日伝えていたので、「え?」と思いつつ、仕方がないので、最終的には折れる。
なぜ、いつも人の話を聞かないうえに、覚えないんだろう。
こちらも軽く頭にきつつ、しかし今持っている携帯の機種からして、着信に気づきにくいのも否めない
ので、いろいろと問題を感じつつ、帰宅した。
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昨日の愚行がたたって、1日中、ダーク&二日酔いモード。
ほとんど寝ていた。
隣の家から聴こえてくるピアノの音が頭に響き、歪んで混濁。
煩わしさと恐怖に、日中打ちのめされていた。
夕方、やっと体は起こせるようになったが、ずっとダラダラしていた。
夜、鶏肉を調理して食べる。
意外に食べられるものが上手く出来たので、よかった。
夜中、同居人に借りた、角田光代の「対岸の彼女」を読んでいたら、ハマって一気に最後まで読みき
り、寝たのは夜中3時過ぎ。
普段、小説は女性作家ものはほとんど読まないのだが、久々に集中して読めた。
帰り道、S木さんと一緒になった。
数日前の件があるので、お互い微妙に気まずかった。
それでもさすがに顔を合わせたら、言わないわけにいかないと思ったのだろう、S木さんは今、抱えている悩み事を話してくれた。
打ち明けてくれたのは嬉しかった。
が、さらに酔いで感傷性が過敏になってたのだと思う。
気がついたら、こっちがボロボロ泣いていた。
なぜ自分が泣くのか、後から考えてもまったく意味不明だが、その時は何だかわからないまま、感情が高ぶってしまっていた。
最後はかえって、S木さんが自分を慰める格好になった。
後から考えると、恥ずかしい限り。
色々な思いで、ぐしゃぐしゃになって、帰宅。
同居人に泣きつきながら、あれこれしゃべる。
同居人的には、もう慣れたこと。
またか、という感じで自分を寝室に引っ張っていくと、そのまま布団につっこんだ。