2009年03月24日
それしか
■2008/1/31
会社。
S木さん最終日。
昨日、先生(しぇんしぇい)に言われたこともあり……。
いずれにせよ仕事の引き継ぎもあるので、今日こそS木さんに声をかけよう、と思っていた。
とはいえ日中の彼女は、一生懸命自分なりに引き継ぎ事項を整理していたようで、その必死な様子に何となく、近づきがたいものを感じてしまっていた。
結局、16時頃にS木さんを呼び出す。
やっぱり向き合うと、お互い泣いてしまった。
「この仕事にすごく愛着があったので、続けたかったんですけど……」
S木さんは本当に、名残惜しそうに言っていた。
彼女も他人に遠慮したり距離感を置くタイプの人だけど、やっぱりこの職場には、自分と同じように強い繋がりを感じていたようだ。
仕事でも成長めざましかっただけに、心底残念でしかたなかった。
S木さんの退社は結局、夕礼時に発表された。
紀香嬢がこっそりと、用意したプレゼントを渡しているのを見た。
こんな形でS木さんを退職させてしまうことへの申し訳なさ。
絞めつけられた。
彼女に対して、もっと何かできたかもしれない……。
後悔がじわじわと訪れた。
彼女は定時が過ぎてもキチンと、凄まじいまでに、後に残る人たちのための作業をしていった。
写真を撮っていいかと訊かれ、大泉さんと三人で並んで写した。
S木さんには、それしか残してあげることができなかった……。
投稿者 sakyo : 2009年03月24日 20:37
