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2006/08/27
考察とブレーク
■12/21
日々のなかに挿みこみはじめた、或る一点。
強制と拘束を自分に課す。
代わりに持つ、考察とブレークの時間。
取りこぼしていくあれこれ。
抜けない甘え。
すぐにパンパンになる恐怖心。
なあんにも、生まない自分。
いろいろなことがガッツリ相乗作用して、なんかもう、どうしようと、焦燥してばかりいたが。
今は少しずつ、落ち着きが回復の芽を見せはじめてきている、気がする。
でも、もっと時間を有効に活用して、効率的な回し方ができればなあ。
それと、もうちょっと割り切って、平然と気持ちの切り売りができる人間になりたい。
まだまだ一つの物事に自分をぶっこみすぎるし、ちょっとしたことでいっぱいになってしまう。
指摘を受けてしまった。
イカン。
2006/08/25
無駄な消耗
■12/20
あることを人に伝えたく、でもなかなか話しかける勇気が出ず。
ここ数日、ずっと言葉を抱えたまま、焦燥していた。
後姿を逃しては落ち込み。
いざバッタリ遭遇すると、高速で緊張が全身を駆けめぐり、お茶をにごしてダッシュで逃げたり。
そんなことをウダウダ繰り返していたら、気持ちがすっかり擦りきれて、疲弊してしまう。
自分の情けなさから来る、不毛な(よけいな)消耗。
自分は無理かけないとなかなか、人と話したりすることができない性質けれども、それはそれで認定したうえで、そこにのさばるのではなくて、すべての機会を鍛錬だと思って、やっていかなくちゃならない。
今日こそ己をなんとかしないと、と叩きあげるような気分で、ついに彼の人と対面した。
冬なのに汚らしく汗をかき、声もプルプル震えた。
でも、なんとか、つぎはぎだらけの言葉で、数日持ち越してきた(というか先延ばしてきた)思いを告げた。
生きている間、あと何回、こういう無駄な行為をくりかえすんだろう。
2006/08/24
ピース!
■12/15
・toddle@NHK505スタジオ
ラジオ公開収録。
応募が多く、抽選となった今回のライブも無事当たる。
今日のチャコちゃんは機材トラブルもあり、いつもの冴えが少し無いようにも感じられた。
けど、なんだかんだでやっぱり惚れぼれと見ていたワタクシ。
まんま着ぐるみで(スタッフに手を引かれて)登場したギターパンダ。
ラジオ収録なのに、オンエアカットが決まっている曲をやったり、身ぶり手ぶりでのコール・アンド・レスポンスを要求したりと、客の沸かせ方はこなれたもの。
逆にちょっとシリアスな曲だと、いっきに脆弱に感じられるきらいはあった。
でも初めて聴いてもなかなか楽しめる、エンターテインなライブだった。
トリの曽我部恵一バンドの時には、だいぶ時間が押していてた。
即行で岐阜に帰らないといけない、というファンの人を気遣ったり、歌詞に岐阜を織り込んだりと、人柄のしのばれた曽我部氏。
ただ「俺たちはみんな仲間、ピース!」みたいなノリが、自分にはあまり馴染めなかったが。
ギターと体をこすりつけあっての、獣ライクなパフォーマンスも、なんか……。
特にベースの大塚氏のとてつもない笑顔が、申し訳ないけれど恐かった。
恐いんだけど、やはりベースはめちゃくちゃ上手くて、つい見てしまう。
見るとやっぱり恐い……の自己内メビウスを、延々と繰り返していた。
あと、オータコージのドラムは、骨太でかっこよかった。
曽我部恵一バンドの「ワンマンでやってくれよ」と言いたくなるほどの、熱く長いライブが終わったのは23時過ぎ。
夜道を呆然と歩いて帰る。
2006/08/23
自分がとても恥ずかしくなる
■12/12
会社でS田さんにこっそり、週末のお礼のメールを出した。
彼女からの返事には、私が会社を辞めることのショックについて、書かれていた。
そして
「私は何も言わないから(S田さんと同じく、自分としゃべってくれるI泉さんやA見さ
ん)2人には、言いたいときに言ってあげて」
とも。
S田さんのように、他人に気配りが出来る人に、私はなりたい。
もっと思いやりを、内に湛えたい。
成熟したい。
こういう人と出会えた時、私は自分がとても恥ずかしくなる。
そして、とても恵まれている、と感じる。
2006/08/21
【リアルタイム・レポ】RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO
※下にいくほど、古い記述です、ええ。
あと、やはりネット環境は厳しく、すでにリアルタイムになってない、という話も……。
■帰京
・新千歳空港
14時過ぎに着く。
お土産を買ってから、空港内のPRONTOで休憩中。
エゾを後にするのももうすぐ。
・羽田に着陸。
乗りあわせたヤクザの方々に挟まれ、東京に帰ってきました。
着いたらモニターで、駒大負けちゃったのを知った。
まだDS Liteをあきらめきれないらしく、同居人は空港のおもちゃ屋に走っていった。
やはりなかった。
・まとめなど
今年もエゾは最強に楽しかった。
フジロック、エゾロックと二大フェスに参加できたおかげで、それぞれの良さや特徴を、肌身で感じることもできた。
疲れも、ボロボロの去年と比べたら全然まし。
日程をゆるく組めたのと、フェスに耐えうる体になりたいと、ちまちま1年、筋トレしてたのも多少、役立ったのか。
でも、おかげでしっかりボンビーになったので、しばらくはまじめに働かねば……。
と言いつつ、この勢いだと朝霧も行きかねんかも……。
エゾ日記はひとまずこれで終了。
でも、私の1日は終わらない。
北海道帰りのこの足で、そのままライブに行ってくる。
……ほんと、好きというか、バカだね。
でも、好きなんだ。
■8/21 東京へ戻る日
・カリーふたたび
11:30頃、チェックアウト。
どうしても北海道スープカレーを胃に収めないと気がすまないらしい同居人について、札幌西武百貨店地下にあるカレー屋へ。
基本、カレーの苦手な自分だけれども、野菜たっぷりで3分の1は食べられた。
店を出た後、新千歳空港に向かうため、快速エアポートへ。
駅の広場に大量の人が集まって、モニターに食いついていた。
すごいぞ駒大苫小牧。
■食の旅
・また会う日まで
名残惜しみつつ、エゾロックの会場を後にする。
7:00にホテル着。
寝っちぎり。
・カリー
昼過ぎに目覚める。
去年、その足でスーパー銭湯に行ったら、押し寄せたフェス客でごった返し状態となっていて、こりたこともあり、今年は本日もホテルに泊まる。
なので、ゆっくりできる分、同居人には北海道の美味しいものを食べるというプランがある模様。
それに付いて、昼食にまずはスープ・カレーを食べに、評判がいいという店へ行く。
ところが、改装中で閉店。
がっくりと落ち込む同居人。
かわいそうだなと思いつつ、疲労で次第に意識朦朧となり始める自分。
・気の毒な人
とりあえず札幌に戻り、どうするか考えつつも、まだ任天堂DS Liteをあきらめていない同居人とビックカメラへ。
結局、やはりなかったのだけど。
すでに困憊状態の自分は、もう歩きたくない……と思って、しばし休憩用のイスに座っていた。
気づくと完全に落ちていて、そこらを見て回って戻ってきた同居人によると、隣に置いてあったアンケート・ボックスにもたれかかり、なんだか気の毒な人という感じで完全に眠りこけていたらしい。
・パーラーふたたび
とりあえず、そこらのカフェで軽く腹を満たしてから、時計台でも寄って、その後サッポロビール園で食事しよう、ということになる。
すると偶然か、去年探して見つけた雪印パーラーが、今回は行くつもりなかったのに目の前に見えた。
さっそく入る。
去年と同じく、「ロイヤルスペシャル」を食して、大変満足。
・時計台
たまには観光らしいこともせな、ということで、時計台へ行く。
同居人の写真テクで、自分も写りつつ時計台をもすっぽり収めてもらった。
たまにはね。
・サッポロビール園
札幌駅からバスに乗って、サッポロビール園へ。
ここで1時間近い順番待ちの末、ラム焼肉食べ放題へ突入。
よけいな脂がなく、くさみもない本場のラム肉を2人で大量に食らう。
現地のおいしいものを食べられて、ようやくご満悦の同居人。
ライジングサンのベストアクトなどについて、語り合う。
・ヨーカドー
焼肉店を後にすると、隣接しているヨーカドーにて、マッサージ機を堪能。
明日の朝食と夜半の酒盛り用の梅酒を買いこんで、タクシーにてホテルモドリ。
・そして、20日も終わろうかという現在
PM23:59
風呂、その他もろもろを済ませて、今これを書いている。
酒盛りしようぜ、と言ってたわりに、またもや同居人寝っちぎり中。
眠りにつく直前、
「久々に幸せを感じている」
と言っていた。
今は本当に、幸せな眠りについている模様。
私は一人酒しつつ、もう少し起きてエゾでの時間を感じていようか、同様に布団にもぐりこんで夢見ようか、吟味しているところ。
■ライジング・サン
・寒さ到来
目を覚ました同居人は、他の会場に行ってみる、と言って出かけていく。
残った自分は、そろそろ体力温存モードに入った方がいいなあ、と思い横になってみたが、思ったほど眠くならず。
今日は昨夜のような雨は全然降っていない分、寒さがどんどん強まっていく。
ゴアのウェアを着込み、寒さ対策で買っておいた銀マット(体に巻きつけるやつ)に包まる。
それでだいぶ、寒さはしのげるようになった。
が、今度は空腹到来。
しかたなく、また動くことにする。
・ルーパナイト
飲食コーナーにて長浜ラーメンを食す。
(福岡出身の私が、北海道にきてまでわざわざこれを食べる必要もないが……最初に目についたのでね)
椅子に座ってぽけーっとしていると、目の前を同居人がトコトコと歩いているのに遭遇。
捕獲。
今度は2人でぽけーっとしていると、
「ピエール瀧の声がする」
という同居人。
エゾには卓球しか出てないはずだしなあ、といぶかしみながら、音の出所、ムーンサーカスに行ってみると……瀧いた。
一目でわかる、デカ御仁。
(自腹で来たらしい)
客をあおって卓球にブーイングさせたり、
「この時間までここに残ってる……お前らバカ。でも好きだよっ」
と叫ぶ。
DJ TOBYがすんごい良い笑顔で、ぴょんぴょん飛びはねまくり、くるりを爆音でかけたり。
もう自然と体が動いちゃう。
結局、体力温存はどこへやら、私のエゾロック'06はルーパナイト踊り倒しで、締めくくられたのであった。
今年も寝なかった……。
・リストバンド・チェックにて
朝5:30
すっかり明るくなっていたが、肝心の朝日は、イベントが終わっても見えず微妙な感じ。
去年同様、今年もテーマである朝日は見えなかったなあ……と思いながら、シャトルバスに向かって歩いた。
リストバンドチェックの係員のお兄さんたちが、声を枯らしながら、来る客ごとにハイタッチしている。
去年もそうだったけど、エゾはリストバンドチェックですら、ひとつのエンターテインメントの場。
「ただいまリストバンド探してますっ」
「元気ない人手をあげて〜」
「夜はまだまだこれから。盛り上がっていきましょ〜!」
など、ハイテンションで楽しませてくれる。
そのお兄さんが、
「ただいま朝日昇ってます!ライジングサンです!」
と拡声器で叫んでいたので、はっと振り返ると、まさしく朝日が顔を見せていた。
そこらの若者はみな写真を撮っていた。
私も同居人と並んで、しばし初めて見た北海道の朝日に見とれていた。
■19日のライブ、今のところ
・米米クラブ
着いたらやってた。
学生時代、殺されるかと思うくらい、同級生に聴かされたことを思い出す。
でもしっかりエンターテインしてました。
・UA×菊地成孔
2日目、自分の1発目はこのタッグから。
UAのパフォーマンスのすばらしさは、今さら言うべくもないけれど、さらに荒ぶる菊地成孔のサックスも、栗原務のウッドベースも凄まじい絡みを聴かせてくれて、これでエゾ'06のベストアクトは決まってしまった。
デュエット、ステージ上での記念撮影など、貴重な場面も見せてくれた二人。
・レイハラカミ フィーチャリング矢野顕子
打ち込みとのコラボ。
正直フジの時ほどの貫録や冴えを感じられず。
矢野さん、今日は実はライブ3日連チャンというスケジュールの上、風邪も引いていたらしい。
それでも客の歓声を上げさせるだけのパフォーマンスはしていた。
・KODAMA & THE DUB STATION BAND
最前列にて。
胸に手を当て、それを観客に振りまく仕草をくりかえし、何度も「ありがとう」と言っていたこだま氏。
仕事に厳しい人、というイメージがあるのだけど、今日のこだまさんからは優しさがにじみでていた。
ライブも大盛り上がりで、アンコールもあり、前方は笑顔で踊り狂う若者たちのモッシュピットと化していた。
・Likkle Mai
これも最前列にいた。
全身から放つ可愛らしさと華やかさ、それと裏腹に重ねられたキャリアの発揮ぶりがすばらしかった。
・Shing02×カクマクシャカ
決して良いとはいえない環境下で、それでも貫録で空間を引っ張り、観客を狂喜させていたShing02。
相変わらず、細身できれい。
途中、同居人に気づいて、彼の方から手をさしのべ、タッチを交わしていた。
同居人、輝いてた。
・そして現在、サンステージにて休憩中。
AM2:40 現在、ストレイテナー。
ひととおり見たい人は終わった。
同居人はふたたび寝っちぎり中。
自分も少し寝た方がいいか、それともダラダラしてようか、ぶらっとなんか見に行ってみようか思案中。
■8/19
・午前
10時くらいに目覚める。
同居人はもうバッチリ着替えていて、お、今日はフェスに向けて気合十分だな、と思ったら
「札幌のビックカメラまで任天堂DS Liteを買いに行ってくる」
と言って、出かけてしまわれた。
結局、買えなかったらしいけど。
・トリトン
同居人がフェス同様、目標に掲げてきた、回転寿司屋「トリトン」に行く。
地下鉄の果てにあるので、食に関心がない自分は正直、フェスのために体力温存したい……と思うが。
でも、やっぱりグルメな同居人おすすめだけあって、とても美味しかった。
しかも安い。
英気を養って、16時過ぎにふたたび会場入り。
■1日目の終わり
・タクシーでホテルモドリ。
Baffalo Daughterが終わってから、会場を後にする。
7〜8分歩いて、大通りへ。
タクシーあるかな、と不安だったけれども、心配せずともフェス客を待ちかまえるタクシーの群れが。
そこで乗り込んだタクシーの運転手のおっちゃんが、わりとよくしゃべる人で、フェス客の動向や、昔利用していたという中央線沿線の話などをしていた。
ほとんど同居人に相手を任せて、ライブ終了と同時に体力エンジンがガクッと切れた自分は、すでに意識を失いつつあった。
AM4:00頃、ホテル着。
寝っちぎる。
■酔いどれ夜半
・ROVO
ROVOの演っている、ムーンサーカスへ移動。
そこの空いたスペースにレジャーシートを敷き、同居人を寝かせる。
この時点でまだ23時にもなっていなかったのだけど、彼は完全眠りモード。
普段の日常生活だと、私のほうがぐったりしていて、家でもダラダラしている、人間としてゴミくずなんだけれども、フェス、ライブとなると、ミュージック・アドレナリンが放出されるのか、たいてい一晩元気。
代わりに同居人のほうが、最近は落ちるのが早い。
場所柄、かなりゆったりした空間で、しかもROVOとなれば、もう最強に酔ってくる。
音を楽しみつつ、こうして日記を書いたり、1人で踊ったりして、本当に気持ちよかった。
・DMBQ
同居人が起きる姿勢を見せたので、ふたたびアーステントへ移動。
DMBQを見る。
印象は一聴してフツーのノイジーバンドなんだけれども、よくよく耳をすますと、変態的に絡みつくギターとドラムのリズムがキモ。
犯されてくると、だんだんそれがクセになってくる。
マニアには受けそうな。
でも、ほんとよく聴かないとそれが伝わりにくいバンドであるなあ、とは思った。
・Buffalo Daughter
真夜中、ノイジーかつキッチュに放出される音に、踊る。
ほとんど爆睡していた同居人が、音が終わったとたん、ガバッと起きて拍手したりしていて(この辺、寝ぼけも入ってきていたぽい)、「お前、聴いてないじゃん…」と内心ツッコミをいれたり。
アンコールで、すでにサポートで入っていたオガワチカ氏に加えて、二代目ドラマーでもあった松下敦(ZAZEN BOYS)、そして一応三代目ドラマー・茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ、および、フィッシュマンズ)も加わって、レアセッションを繰り広げてくれた。
大いに酔いどれ、味わう。
■MATURIの夜
・ZAZEN BOYS
案の定、HYが終わった瞬間、ドドドッと押しの大移動開始。
さっきまでピースフルに合唱していたHYファンが「えっ、何なに?」とびっくりしている。
中には彼らに「帰んな!」と怒鳴りつけている、マナーの悪い客も。
やだなーと思いつつ、なんだかんだでポジション取りに加わっている自分。
しれ〜っと、真ん中二列目あたりをキープ。
毎度、体育会系男子に顔面エルボーを食らったり、耳をふさがれたり、メガネを飛ばされたり、何かとデッド・ゾーン……と分かっているのに、結局自ら飛び込むのだから、しかたない。
ぎゅうぎゅう詰めの蒸し待ち時間。
ライブはおなじみのナンバー目白押し。
多彩な変則ビートも、もはや安定のうち。
新しい驚きには欠けている気がしたけれど、眼前で向井を見れたから良し。
林檎嬢も凛としてすごく綺麗だった。
・グループ魂
同居人と合流。
「竹内力」「チャーのフェンダー」「君にジュースを買ってあげる」等のおなじみナンバーを大いに楽しむ。
・ゆらゆら帝国
フジロックでのパフォーマンスが良かったので、今回も期待。
が、今回は会場のアーステントの外、巨大モニターで映像を見ていたのだが、音はテントからもれてくるものしか聴けないから、失敗した。
やはり、直接音楽を聴かないと、リアルを感じない。
姿見えなくていいから、音聴きに行きたい!
と言おうと思ったら横の同居人、ぐったりしている。
えっ、ゆら帝の時点でもう!?と思ったが、まあ夜はまだ長いし、寝かせた方がよろしかろう、と思って、ローソンブースにレジャーシートを買いに走る。
■会場入り〜開戦前夜
・小谷美紗子
リストバンドをつけると、スライマングース目当ての同居人と分かれて、自分はグリーンオアシスの小谷美紗子からスタート。
安定感のあるステージが、次第にダイナミズムを増していって、すばらしいライブだった。
・アーステント
一度、同居人とアーステント前で合流。
塩ホルモンなどを食す。
アーステントでは山嵐が演っていて、狂乱のオーディエンスたちを遠まきに見る。
今年も最大の蒸し蒸しゾーン。
・HYのなかを……。
再び同居人と分かれて、サンステージへ。
視界に入る限りの若者が、一様に手を振り上げているのを見、これらの客が次、おそらくごっそり入れ替わるのだろうなあ、大変かも、と思いつつ、それでもコソコソ、じわじわ〜っと最前線を目指す。
■雨〜シャトルバス。
・雨でした。
空港から札幌→ホテルのあるすすき野に移動。
すでに雨がダダ降り。
ホテルにチェックイン後、その時点からゴアテックス装備&荷物ゴミ袋包みで行きたいくらいだったが、さすがに町中でその格好も恥ずかしいので、ガマン。
・コンビニで準備。
昼食をとる暇がないので、途中のコンビニに寄って、ヴィダーインゼリーを買う。
同居人が袋(ゴミ入れ、および物の仕分け、雨からの防護などさまざまな用途に使えるフェスの貴重物資)を捨てていたので、内心憤慨する。
・シャトルバス内で着替え
すでに厳しい天候を予想し、バス内で堂々着替える。
周りの若者は、Tシャツのみの軽装者が多く、他人ごとながら心配する。
案の定、会場はひどい雨で、あわててカッパを羽織る者多し。
その中をかき分けて、出陣。
■出発〜到着
・世は平日
満員電車に揺られて、新宿ー品川経由で羽田へ。
・ 同居人の予約していた搭乗チケットが1日間違っていたことが判明。
幸い、当日便に振り替えられたけど、追加料金をガッツリ取られる。
(もちろん、同居人持ちだが)
まあ、起きたことは仕方ないか、とわりとあっさり納得はできた。
これで、当日券ないです、今日はムリです、とかだったら、羽田の床で身悶えしながら、泣いてわめいてたけど。
・無事、搭乗。
輝く雲海を見つめつつ、現地に思いをはせる。
途中から耳が痛くなり、同時に去年も同じ状況があったことを鮮明に思い出す。
・12:50 到着。
アナウンスでは気温23度。
けっこう肌寒い。
これでは夜は覚悟しないといかんなあ、と思う。
厚い雲に、大地が覆われている。
・手荷物受け取り。
コンベアーに乗って、楽器もたくさん流れていた。
ミュージシャンもぞくぞく現地入りの模様。
■5:55 06.8.18
ただいま自宅にて。
荷物は準備できているので、あとは身支度して出発の時を待つのみ。
11時の飛行機に乗ります。
先日、フジロックに行ったときは、すごく楽しかったけれど、浮かれてあまり記録の類を残していなかったので、今回は出来るだけ、残すつもり。
あとで"回想録"など書かずにすむように……。
今回も、現地でお会いできる人は、ぜひ乾杯しましょう。
こちらまでご連絡くださーい。
2006/08/18
結晶
■12/10 年末鍋パーティ@我が家
集まってくれた人たちで、夕方から行う。
料理上手の同居人の作った、イタリア鍋は大好評。
メンバーは、会社の同僚S田さんはじめ、同居人や自分と仲良くしていただいている人たち。
初顔合わせの方々もいたけれど、自宅だからか、すごく和んでいただけたよう。
皆、音楽好きというのもあって、ビデオを見たり、同郷の方々の話も花咲いた。
今回、YたさんとMほさんが遅れてきて、ゆっくりしてもらえなかったのが、残念だったけれど。
(もちろん、今後また!)
パーティが始まる前、S田さんに同居人が
「コイツ、もうすぐ会社辞めるんですよ」
とバラしてしまう。
S田さんをかなり驚かせてしまった。
せめて始まってから、酒の勢いで告白……と思っていたので、すごく申し訳なかった。
でも、思った以上に残念がってくれて。
たぶん、自分が会社を辞める日、そういう反応をしてくれるのはS田さんだけだ。
「なんでお前なんかと……」
と同居人が言うくらい、S田さんは本当にいい人で(だから私などにも言葉をかけてくれるのだ)、彼女と知り合えたことは、今のつらいつらいつらい会社に入ってからの、本当に思わぬ大きな宝物だった。
「会社辞めても、仲良くしてやってよ」
と、同居人は代わりに言ってくれたけど、実際、そんな大きなことは望んでない。
今日この日、そして会社での残りの日々が、ちょこっとでも彼女のなかに残ってくれたら、それでいいと思う。
S田さんはこの日、私の部屋に泊まり(友だちを部屋に泊めたのも、人生初)、翌日、用事があるらしく、残念ながら早めに帰っていった。
朝日の強い光のなかを、駅まで送っていった。
本当に名残惜しくて、言葉にできない、まぶしい結晶みたいな時間だった。
家に戻ると、同居人が二日酔いでぶっ倒れていた。
昨日はすごく奮闘してくれたし、当然か。
一人で部屋を片付け、もとの巣に戻す。
2006/08/17
ノーレア
■12/5
会社で自分と口をきいてくれる、数少ない1人のS田さんと偶然居合わせる。
思いきって、件の「年末鍋パーティ」に誘ってみると、快く来てくれることになった。
初めて、自分から誘えた人ができた。
やったー、わーい。
誰知れず1日、浮かれる。
会社にいる時とも、家での時とも違う、時間。
絵を描いたり、反省したり、落ち込んだり、眠りこけたりして、過ごしている。
■12/9
同居人と新宿で待ち合わせる。
いよいよ明日にせまってきた「年末鍋パーティ」の準備のため。
とはいえ、待ち合わせを指定してきた同居人のほうが、仕事でずいぶん遅れてきた。
ので、新宿のマックで1人、年賀状用のイラストなどを描いて、時間をつぶす。
おかげで、ほぼ完成形に近いものが、この時間だけで描きあがった。
途中でS田さんから携帯電話に、明日の確認メールが入ってくる。
プライベートなメールを、他人から携帯直にもらったことがほとんどないので、それだけでなんだかうれしくなってしまう。
そもそも自分のアドレスを知っている人は、5本の指で余りある人数だけど。
もちろん、レアでもなんでもない。
2006/08/16
落日時のノイズ
子供のとき、なんでお母さんはあんなに怒ってばっかりいるんだろ、突然叫んだり、泣いたりするんだろうと思ってた。
現在、自分が彼女の年齢になって、他人と暮らしはじめて、だんだん彼女の感覚に近くなってきている、ような気がする。
■12/3
1日早いけど、同居人が誕生日祝いに、予約したイタリアン・レストランに連れて行ってくれた。
評判の良い店らしく、前菜からデザートまで、きっちり手を抜かずに作りこまれた料理。
どれもおいしくて、とても満足。
「これから先、友達になることは考えられない」
「年相応に見えない」
とか言われたことは、良いんだかどうだかわかんないけど。
記念の時を、大切な人と過ごすことができて、幸せだった。
とても。
メッセージをくれた人にも、心から感謝!
某所で座りこけ、流れていく雑踏を見つめながら、考えていた。
生活のこと。
絵を描くことについて。
はじき出される、己の課題について。
落日の時間が終わるころ、人の通りはとぎれがちになってくる。
入れ替わりにノイズが、そこらで反響し出す。
それを確認してから、家に帰る。
2006/08/14
いいんだ。
■12/2
年賀状どうしよう。
毎年描きおろしているものの、いつも年を越してしまう。
今年こそは、間に合わせたいな……。
・Joanna Newsom来日映像上映会@高円寺円盤
11月に来日したJoanna Newsomの上映会があるというので、退社後に寄る。
小さくせまい暗がりの店舗。
酒を飲みつつ、スクリーンを黙って見入る、互いに見知らぬ客が(おそらくスタッフも含め)10人前後。
不思議な空間だったけれど、あの日の感動をふたたび沸きたてられる、すばらしいパフォーマンスがしっかり収められた、貴重な映像を見ることができた。
来日中、スタッフの方が密着して撮影したドキュメントもあり。
新幹線の中を、ニコニコしながら走るJoannaの姿まで見れたし。
共演したSmogや二階堂和美らの裏話もきけた。
同時上映された、Howe Gelbのライブもとても良くって、手を叩きたくなるような楽しさにあふれていた。
激忙の仕事を、無理くり抜けて行ったかいがあった。
上映会参加特典のDVDは、ジャンケンに負けたので、もらえなかったけど。
いいんだ。
いいんだ。
2006/08/13
南から来た女性
もっと論理的な頭脳と整理・解析。
吸収、吸収、熟考、砲撃、そして祈り。
自分に足りなさすぎるもの。
あー、あとバランスとかね……。
■11/29 九州の友人と会う。
以前、会社を出たらばったり偶然、大学時代の友人のU田さんが目の前を歩いていて、お互い驚愕したことがある。
当時、彼女は私が東京に移り住んだことは知っていたけど、連絡先がわからず、会うことは断念していたらしい。
それが、1分でもどちらかがズレれば叶わなかったタイミングで、ガチった。
人の出会いって、つくづく恐ろしく、おもしろいと思う。
そんなU田さんが、出張でふたたび東京に来るというので、今度はきっちり待ちあわせた。
これも偶然、彼女が宿泊している、私の会社のすぐそばのホテルにて。
彼女は本屋に務めている。
今回も出版関係の会議と視察をかねて、やってきたらしい。
「東京の本屋を案内してほしい」
と事前に言われていて、あまり詳しくないけど、とりあえず有名どころの本屋をピックアップしておいた。
新宿に出て、大型書店を3店ほど回る。
田舎に住んでいるU田さんは、広い店舗というだけで多いに興奮し、楽しんでくれた模様。
新宿マイシティ内にある中華料理屋で、夕食。
先日の妹の結婚式のこと、来年の同窓旅行になどについてしゃべる。
苦手な、「女性」との外出。
自分が前に立って案内しなければという、慣れない責務。
多少、疲れたけれど、久々の友人との再会はやはりうれしかった。
また機会があるときは、と約束して、南から来た人を見送った。
2006/08/10
ちょっくらフクザツな鍋
■11/28
最近よく聴くアルバム……「Yann Tiersen & Shannon Wright」
聴きこむほどに美しく、感情の波涛が騒ぐ。
「東京で一緒に鍋パーティーができるような友だちがほしい」
今年の始め、そんなことを言っていた。
「目標」とか言うと、大げさだけど。
年始に言ったことを、実際に実行するかしないか、今年も残りわずかとなったこの頃、微妙に意味を帯びているような気がしてくる。
できるかどうかはわからないけど。
やるかやらないか、だ。
それで、「年末鍋パーティ」についての告知を、ひっそりと行っていた。
正直、参加者はそんなにいないだろうと思っていた。
すると、いつのまにか顔の広い同居人が、人の告知をネット上で流布しており。
その宣伝効果バツグン、結果わりとたくさんの人が「年末鍋パーティ」に参加してくれることになったのである。
あんまり誰と住んでるとかネットで書いてないし、晒すな……と思ったものの。
彼なりにこちらを気遣ってくれている上でのことだと思うので、今回も温情だと思い、ありがたく協力を仰ぐことにした。
それでも言葉にし、一歩でも動くことで、事態が変わることはいくらでもあるな。
それはそれで、ちょっぴりおもしろい事象だと思う。
……しかし結局、自分の直接の東京の友人は、参加者にいないのだが。
ちょっくらフクザツな気持ちが続く。
夕方、都内を観光しているはずの両親が心配で、電話をかけると「余計な心配するな」と逆に諭される。
2006/08/07
夢と魔法の結婚物語(パラライカ後編)
・11/27 式日
かなり早起き。
朝日がしみる時分から、ホテルを出て、式場に向かう。
控え室に着くと、家族は着替えのため、別室へ。
すでにホテルで済ませていた自分は、一人ですることもなく、ボーっとしていた。
すると突然、中年の見知らぬ夫婦が入ってきた。
お、こちらが新郎のご両親だなと思い、挨拶をする。
「まーっ、こちらがまーちゃん(妹のこと)のお姉さま!?このたびはご縁がありまして〜。末永くよろしくお願いいたしますね〜!!」
お義母さんにまくしたてられ、こちらはただ流されるまま、へぇ、へぇ、とうなずく。
噂できいていたが、ものすごく豪快でにぎやかなお義母さん(血圧200らしい……)。
その横には、もの静かにほほえんでいるお義父さん。
2人とも妹を「まーちゃん」と呼んで、かわいがってくれているらしい。
新しい家族との関係は、心配なさそうだ。
控え室の外で突っ立っていると、ウエディングドレスを着た妹と旦那がやって来た。
新郎と顔をあわせるのは初めてだったので、あ、ドモドモ、と初対面のごあいさつ。
永井○似、と聞いていたので期待していたのだが、実際は土○晃之……。
うそつき〜ッ、と心の叫びをあげる。
まあ、めでたい日にJAROに訴えるのもアレなので、許してやることにするが。
「美女と野獣」がコンセプトらしく、二人はディズニーアニメを再現した衣装をまとっていた。
式を終えた後も、5日間、ディズニーランドに滞在するらしい。
(ちなみにこれを書いている2006年現在、7月も日帰りでDLに繰り出していた。さらに2007年の正月も行くそうな……)
ディズニーオタはすごいね、と恐れ入る。
(方向性は違えど、人のことは決して言えない私だけど)
なんだかんだいっても、純白のドレスに身をつつんだ妹はまぶしく、美しかった。
もともと、容姿はアイドル並に可愛らしく、私のもっとも身近なコンプレックス増幅装置だった彼女。
ついでに弟も、彼女は切らしたことがない、というモテ男君。
(「見かけ倒し」という文言が、非常にぴったりな彼だが)
……どうして姉だけ、こんなことになってしまったんだろう。
ま、いいんだけど……。
ヒステリー傾向が強い我が血統の女性のなかでも、群を抜いてそれがあらわな妹。
それを旦那はちゃんと受け入れているのかな、という心配はあるけれど。
まあ、10年も付き合っているのだから、その辺はちゃんと解っているうえで一緒になるんだろうけどね。
私は生涯、ウエディングドレスとは無縁の者なので、彼女の幸いな姿に、自分を託す想いもあった。
何より花嫁の笑顔ほど、わかりやすく幸福を具現化したものはない。
式場の準備が整うまで、控え室で双方の家族で待機していた。
突然、妹が泣き出して、
「今まで育ててくれてありがとうございました」
と両親にあいさつし始めたので、花嫁の一大イベントついにキタ!と思って、場面を収めるべく、カメラを向けた。
その手が、妹に駆けよろうとした母の顔面にぶち当たり、ガツッとアッパー・カットを入れる形に……。
人生の大きな節目に感涙し、まわりの状況にまったく気づいていない妹。
痛みに身もだえする母。
あわあわとうろたえる私。
……人生の大事なときに、やってはならない大ヘマをやらかす自分のめぐり合わせは、たぶん生涯、直らないようだ……。
親族での写真撮影を終えて、本番のとき。
双方の家族のみの、ささやかな結婚式。
(大好きなディズニーの)白い教会。
父に手を引かれて歩くヴァージンロード。
外人神父の前で交わす誓い。
まさにオーソドックスな式だったけれど、静かに涙を拭いている母や、見守っている新郎の両親の姿など、普通に感慨深い、よい式であった。
ただ、外人神父の挙動や、賛美歌を歌いあげるコーラス隊の登場、周りの厳粛っぷりに、思わず大笑いしそうになり、こらえるのが多少、大変だったけれども。
当日は、記念ビデオの撮影のため、カメラマンもいた。
後日、出来上がった映像を見たら、私1人だけが、始終キョロキョロしまくっていて、明らかに不審人物となっていた。
式が終わると、庭に出てふたたび、記念の写真とビデオ撮影。
今日のためにわざわざ特別にやってきたというミッキー&ミニーマウスが登場。
もちろん、こちらは昨日の"選ばれし者"ではなくて、営業用だろう。
ディズニーって演出が徹底してるなあ、といろいろな意味で感心しつつ。
キャラに囲まれて幸せそうな2人や、ミッキーと抱き合って大はしゃぎしているお義母さんを、ほほえましく見ていた。
フラワーシャワーをまいた父が、デジカメも宙に放り投げたりと、家族ビデオに投稿できそうなファニーな出来事もあったり。
「残念ながら、今日のミッキーはここでお別れですー」
(営業終了の)アナウンスとともに、やたらハイテンションなミッキー&ミニーマウスは退場。
この日は他にも、数組の結婚式が行われていたらしい。
忙しいミッキーは、一組にそんな長時間を割いてはいられないのだろう。
式が終わると、新婚夫婦が泊まっているホテルで少し休憩した。
歓迎バスも建物も、エスカレーターのアナウンスさえ、いたるところがミッキーマウスであふれかえっていた。
オタクにはたまらない、一般の者には少々にぎやかなホテル。
自分はめずらしさに、相変わらずキョロキョロしまくっていたけど。
来年、同窓旅行はこのホテルに泊まろうかという話になっているので、幹事予定の自分がここに予約するのか……と少々、鬱屈したり。
荷物を整理したり、細々と動き回っている妹の顔は、もう人妻のそれだった。
成長した妹が感慨深かったり、少々さびしかったり。
家族での昼食会。
「やっとここまで終わったね」
「そうだねー」
緊張が解けた様子で、むつまじく会話している新婚カップル。
たぶんプロポーズもディズニーランドで、式をここで挙げることを約束したんだろうな、と邪推している姉。
実際この一年、2人は親の手もあまり借りずに、自分たちで式の準備を進めてきた。
晴れて今日、思い通りに事を成就して、おおいに満足できたんではないかと思う。
家族としても、大きなイベントが終わって、やれやれ。
ただし、来月は福岡で親戚、友人向けの披露宴が行われるので、また帰省せないかんのよね、と少々めんどくささも感じるのであった。
会食が終わると、妹夫婦、新郎の両親と別れた。
明日、早朝からふたたび勤労する弟は、今日中に福岡に戻らなければならない。
が、飛行機の時間にまだ余裕があるので、とりあえず父母が本日泊まる、品川のホテルに移動することになった。
「行ければ観光でも行きたいね」
「東京タワーってどこにあるの」
「んー、田無(当時タム、と呼んでいた)だった気がする……」
我がファミリーの知識では、かき集めてもさっぱりあがらない、東京マップ。
結局、ホテルに着いた頃には、皆かなり疲労がたまっていて、すっかり観光する気はなくなっていた。
全員、ベッドの上でごろごろ、無言で転がっていた。
人気のないホテルの展望レストランで、夕食を取る。
昼にフルコースを食べたのと疲れで、箸は進まず。
会話もなく。
全員黙りこくって、暮れていく東京の光景ばかりを見ていた。
自分が初めて東京を見たときは、巨大な電子回路に見えた。
その流れに組み込まれていく不安と高揚感が、同時にあった。
今、眼前に展開する巨大都市は、家族にどう映っているんだろう。
いきなり出て行ってしまった私が現在生きている、この縁もゆかりもない街は。
時が迫ってきて、自分と弟はホテルを出た。
明日1日、東京観光してから帰るという両親。
私は仕事で付き合ってやれないので、大丈夫かな、と思いつつ。
同じくらい心配顔で、子供たちも見送られたけど。
山手線に揺られながら、生まれて初めて1人で飛行機に乗る弟に、ダンドリをタドタドしく説明した。
そういえば、弟と2人きりで外を歩くのも、生まれた初めてだった。
「こんな人が多いとこ、住みたいと思わん」
ボソッとつぶやく弟。
彼の言葉の意図するところは軽くスルーして。
「お父さんもお母さんも心配しとるけん。着いたら電話せんね」
姉の配慮をふるまう我。
浜松町で、弟は降りていった。
小さい頃からいつまでも変わらず、アンバランスで頼りなげな背中のままの姿。
すぐに雑踏にまぎれて、見えなくなった。
いつまでも心配が心に残った。
夜遅く、福岡着の連絡があったと両親から聞くまで、ずっとそわそわとしていた。
家に戻ってから、同居人に無事、式を終えた報告。
大きなイベントをひとつ終えて、まずは一息をつく。
残す山はあと3つだなあ、と考えつつ、今日を終える。
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